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開校記念日に寄せて~校長メッセージ

掲載日:2020.05.01

開校記念日に寄せて~校長メッセージ

本日は開校記念日です。ぜひそのことを心に刻んで過ごしてください。

校長先生からのメッセージをお届けします。

開校記念日(5月1日)を祝って

新型コロナウイルス感染症克服のための努力として、感染拡大防止に皆さんと協力して取り組んでいる中ですが、今日5月1日は本校の開校記念日です。昨年度から「酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校」と正式名称を改めた本校は、さかのぼること29年前、1991年の4月に酪農学園に2校あった高等学校が統合して生まれた学校です。今年度30年目を迎えています。つまり、今年の全日制課程1年生は30回目の入学生であり、3年生は来春30期の節目の卒業生として巣立つ準備をしているということです。通信制課程は今年が満10歳、つまり10周年となりました。神を愛し、人を愛し、土を愛す「三愛精神」の実践と、それを社会に実現すること、すなわち、健やかな土に健やかな人は育ち、健やかな人によって健やかな土は成ることを目指す「健土健民」の実践を追究することが本校の存在意義です。学校は生徒によって成り立ちます。全校生徒全日制課程833名と、通信制課程151名の全員がこの目的に向けての熱意と誇りをもって、日々の学びと活動と仲間との切磋琢磨を続けていく学校であり続けましょう。

さらに歴史をさかのぼれば、この酪農学園は第二次世界大戦前の1933年に北海道酪農義塾からスタートし、北海道の酪農民教育、すなわち知識と技術と「希望」をもって北海道産業を支え、社会を支える人材(人財)を輩出する教育を実践してきました。やがて高等学校としての教育、短大としての教育研究、大学としての教育研究、大学院としての教育研究へと発展を遂げて行きます。その歴史およそ90年。その年月を背景に大きな学園として発展したこの酪農学園の中に私たちの高校はあるのです。しかも学園のルーツとして高校は位置づけられているのです。歴史の中で、創立者である黒澤酉蔵先生と学園のリーダーたちは、学園の教育理念をキリスト教に置くと明確にし、聖書をその基盤に置いたのでした。私たちが週ごとの礼拝や授業で学ぶ聖書が、この学園を導いてきたと言っても過言ではありません。聖書は言葉として頭で理解するものではなく、生き方としての実践を求め、より良き生き方の選択へと導くものです。あなたの願いとあなたの選択とが、神様と人の前で問いかけられているのです。あなたが目標を見出すこと、その達成のため今できる努力をすること、その努力の結果をさらに発展させることが、まさに今、神様と人の前で期待され、導かれているのです。

多くの方々の支援によって90年の準備を重ねたこの舞台(学校)で、あなたは今も多くの人に支えられながら学んでいます。その感謝を胸に刻みながら学ぶ時、あなたに託された種は、まさに芽ぶき、成長し、花をつけ、そして実りとなるのです。その収穫の時、あなたを支えてくれた人たちにあなたは幾倍にも実った果実をお返しし、さらにあなたを必要とする人を今度は支える立場となって支えながら、自分の人生を前進発展させ続けるのです。その道は決して容易なものではないでしょう。困難や試練が何度も訪れるのです。その時に、きっと今年の年度聖句はあなたに語りかけ、希望の道があることを示すことでしょう。聖書の導きを教育実践のよりどころとする酪農学園は、その希望の道を突き進むあなたの人生を応援し支えていきます。酪農学園の歴史はこれからも続きます。あなたはその歴史を築く主役の一人です。この酪農学園の舞台でその思いと知識と知恵と力を仲間と一緒に大いに発揮してください。

2020年5月1日

酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校

校長 西田 丈夫

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