【日曜メッセージ】「神様の愛の中で生きる」
掲載日:2020.08.02
わたしたちは確信しています。・・・・・・他のどんな被造物も、わたしたちの主イエス・キリストによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。
(新約聖書 ローマの信徒への手紙8章38~39節)
新型コロナウイルスの猛威に世界がさらされる中、今年度は皆さんと力を合わせてこの4か月を乗り越えてきました。昨年度末から合わせると、私たちはこの戦いに直面してもうすぐ半年になろうとしています。なればこそ、今日、仲間と共にわたしたちがここにいることの素晴らしさを実感し、感謝したいと思います。
神様は「三愛主義」と「健土健民」を建学の精神とするこの学校に皆さんを導き、その学びと実践を通して心と体の成長をかなえようとされています。高校生として学ぶ皆さんはもちろんのこと、教員・職員としてこの学校に一緒に集う私たちも、聖書のみ言葉を通して一緒に人間としての成長をし続けるよう導かれているのです。
神様は、今年度の年度聖句であるローマの信徒への手紙5章で、「私たちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを。」と、1年間語りかけながら希望に生きることができることを約束しています。さらに、毎週新たな聖書の言葉を通して、神様が私たちを愛し、愛し抜かれていることを語りかけています。神様によって愛されている私たちは、どのような苦難にも決して失望せず、希望をもって前進することができるのです。
今日の聖書は、その神様の愛、キリストの愛から私たちを引き離すものは何もないと、力強くメッセージしているのです。驚くべき表現として、天使ですらそれはできないと宣言するのです。キリストの十字架によってあらわされた命がけの愛、完全な存在である神様の永遠の愛が、私たちを生かし、目標へと励まし、力強く導くのです。
私たち人間は、目に見えるものを頼り、信じやすく、逆に真実なのに目に見えないと疑ってしまう弱い存在です。でも、実は目に見えるものの方が本当ははかなく、失われていくものなのです。神様が私たちに与える愛とは、目に見えなくても完全なものであり、それを土台とする生き方こそ、全てを確かなものとして立ち上げていくことができるものなのだと教えるのです。夏休みを過ごす皆さんが、それぞれの場所で神様の愛と共にあり、神を愛し、人を愛し、土を愛す実践者として過ごせるように祈っています。
(教頭 久保木 崇)