【日曜メッセージ】「賛美しながら帰る」(アドヴェントⅢ音楽礼拝)
掲載日:2020.12.20
「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」
(新約聖書 ルカによる福音書 2章20節)
*はじめに、生徒によるパイプオルガン演奏で「きよしこの夜(讃美歌109番)」*
「希望」。この言葉が今のコロナの中で私が音楽教諭として追い求めたい一言なのかなと思います。このコロナの影響が収まった頃に、またみんなで元気に歌う日がきます。この学校の校歌も讃美歌も、みんなが廊下で元気良く歌っている歌声も戻ってきます。そのための準備をしておく必要があります。今年度、音楽の授業は、まだ一度も歌っていません。何度生徒から「歌いたい!歌っちゃおうよ!!」と、嬉しい言葉をもらい、同時に悔しい思いをしたことか。でも、今は我慢の時ですね。
クリスマスに関係する讃美歌は、94番から119番までです。アドヴェントに歌われる讃美歌は、暗い曲が多く、世の中が暗いことを表しているような曲調なのに、讃美歌の最後にあるアーメンは、明るく、「光」を追い求める形で締めくくられます。「光」、この言葉は私たちが、今待ち望んでいる「希望」とつながるものではないかと思います。
ところで、今日の聖書箇所を読んだ時、「昨年度まではいつもとわの森が行っていたことだな。」と感じました。礼拝での「讃美歌」は、生徒・教職員全員で一緒に歌っていました。アドヴェントの「音楽礼拝」では、吹奏楽部、音楽部が毎年、クリスマスに関する曲を演奏し、喜びを分かち合う礼拝をし、さらに多くの有志と聖歌隊で「ハレルヤコーラス」を合唱しました。毎週の礼拝は、いつも音楽にあふれていたのです。
これからの音楽に必要とされるのは「癒し」と「活力」だと思います。その理由は、これだけ長く続くコロナで気を張って疲れを覚えている人も多いと思うことと、先が見えずに暗い気持ちになるときに、頑張れる曲があれば、少なくとも明日を迎えようとできるのではないか、と思うからです。「みなさん、お疲れ様でした。」そんな一曲に選びたい、このクリスマス時期に聞いてほしい讃美歌の一曲は「114番」です。「今日これからに!」との思いの時には、「もろびとこぞりて」または、「You raise me up」はどうでしょうか。歌詞を味わって聞いてみてください。みなさんが少しでも賛美して、癒され、活力をもって戻っていけることを期待して今日の話を終わります。
(教諭 加藤 啓)