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日曜メッセージ —「母の日」について ―

掲載日:2020.05.10

日曜メッセージ —「母の日」について ―

「母の日」について

「女が自分の乳飲み子を忘れるであろうか。母親が自分の産んだ子を憐れまないであろうか。たとえ、女たちが忘れようともわたしがあなたを忘れることは決してない。」

(旧約聖書 イザヤ書 第49章15節)

母の日は1908年にアメリカで、アンナ・ジャービスという女性の行動から始まりました。アンナの母親アンは教会の牧師夫人で、教会学校の教師として多くの子どもたちに愛情を注ぎました。1905年に彼女が亡くなった時、教会の子どもたちは「アン先生が亡くなった日に教会に集まろう」と相談しました。2年後に彼らは集まり、娘アンナも母親が好きだったカーネーションを飾って記念礼拝をしました。母親へのアンナの思いに感動した人々は、母を覚える大切さを認識し、翌1908年、子どもと母親たちが集まり、最初の「母の日」を祝ったということです。

人間関係におけるトラブルやストレスの多い現代では、家庭環境や親子関係が複雑な場合もありますが、母親は自分の子どもを守り育てようとするものです。見返りを求めず、母親はただひたすらに「自分の子どもだから」という理由で子どもに愛情を注ぎます。次のような話があります。

ある日、小さな男の子が母親にメモを渡した。母親がそれを見ると、「お使いに行った…〇ドル、自分の部屋を掃除した…〇ドル、弟の面倒を見た…〇ドル」など、自分がしたことへの見返りの請求書であった。母親は息子の顔を見つめ、しばらくして紙の裏に次のように書いた。「10か月間、あなたが育つのを待って運んだのは…無料、寝ずに看病したのは…無料、あなたのために辛い思いをしたのは…無料、食べ物も、着る物も、鼻をかんであげたのも…無料、すべて足しても、私の愛の値段は無料です。」これを読んだ息子は目に涙を浮かべ、ペンを取ると、こう書いた。「全額支払済」

聖書は神の愛について教えていますが、それは母の愛以上のものです。私たちを造られた神は、間違いを犯す私たちさえも愛しておられます。そして、イエス・キリストとしてこの世に来られ、私たちの身代わりに十字架上で死なれ、罪の赦しを与えて下さいました。コロナ禍で周りが見えなくなり、自己中心的になったり人間関係が希薄になったりしがちな今日、神の愛に触れ、母親のように人を愛し、受ける愛に感謝することができるようになりましょう。

教諭  池田 淳郎

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