【日曜メッセージ】「実を結ぶ人生のために」

「実を結ぶ人生のために」

今日は7/8学校礼拝のメッセージをお届けします。

「良い土地に蒔かれたものとは、御言葉を聞いて悟る人であり、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍の実を結ぶのである。」

(新約聖書 マタイによる福音書13章23節)

 

貧農で生まれた本学の創立者・黒澤酉蔵先生が、自分の成長のために勉強の志をたて、両親と故郷を離れて上京したのは15才の時でした。先生の人生で最初の自らの大きな決断だったと思います。そして、17才の時、先生の人生に大きな影響を与えた田中正造と出会いました。この時に酪農学園の建学の精神である「三愛主義」と「健土健民」が芽生えたということです。この時の出会いと関わりが、将来、黒澤酉蔵という一人の人を、酪農学園の創立に至らせるまでの「実る人生」へと導いたのです。

青少年期は急激な身体的成長と性的成熟と共に、心理的には自我意識が高まる時期であります。この時期は不安や反抗など、精神の動揺も多いですが、周囲の影響を受けながら一人の大人として自分を確立していく時期であります。

イエス様の時代にイスラエルでは種を散らし蒔いたようです。それゆえに、種は様々な所に落ち蒔かれました。ある種は道端、ある種は石だらけ、ある種は茨の間、そしてある種は良い土地に落ちました。すると、蒔かれた種は場所によって、鳥が来て食べてしまったり、芽を出しても根がないために枯れてしまったり、茨が伸びて芽の成長をふさいでしまい実ることが出来なかったのです。が、よい土地に落ちた種は実りがありました。それも百倍、六十倍、あるものは三十倍にもなったのです。

神様は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、雨を降らせてくださる方です。蒔く人と種は同じものでありました。実りがあるか、ないかは、畑の問題、すなわち畑の質、肥沃さによるのだということです。だから、私たちは実る良い土地を作るために固くなっている所を掘り起こして、水や肥料を与え、雑草を抜くなど苦労をしながら耕し、肥沃な土地に作り上げるのです。

高校生活は、人生という備えられた畑を「実る人生」のために耕し、肥沃に作り上げる時期であります。皆さんは、時には固くなっている心を引っくり返す変化や砕かれる痛み、水や栄養分を吸収する苦労、様々な妨害物を取り除く大変さを感じながら、学びの時を過ごしています。その皆さんを神様は百倍、六十倍、三十倍となる「神を愛し、人を愛し、土を愛す」実る人生へと導いてくださるのです。

(酪農学園宗教主事 朴 美愛)

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