3年生の皆さん ご卒業おめでとうございます

3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からのお祝いを申し上げます。また、ここまでお支えいただきましたご家族、関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。

 卒業式を中止せざるを得なくなるとは思いもよらないことでした。
高校生活最後の大切な授業である卒業式、そして共に歩んだ仲間との高校生活最後の語らいの時、皆さんの門出を家族の皆様とお祝いする特別な時を、新型コロナウイルス感染の危機がのみ込んでしまいました。

この判断は、本当に断腸の思い、苦渋の選択でした。しかし、本校通信制課程での日々は、確実に皆さんの胸に刻まれ、これからを生きる力となることと思います。卒業生代表のメッセージには、皆さんの思いが重なって見えると同時に、巣立っていく皆さんの大きな成長を感じさせてくれます。皆さんのこれからの活躍を確信しています。
 卒業生の皆さんの前途に、神様の祝福と導きが豊かにありますよう、心から祈ります。

2020年3月7日
酪農学園大学附属とわの森三愛高等学校長 西田 丈夫


別れのことば

冬の寒さや雪の白さも少しずつ和らぎ、春の訪れを感じさせる季節となりました。
私たちは、本日卒業の日を迎えました。

2017年、高校一年生の秋。私はここから少し離れた全日制の高校から、縁あってとわの森三愛高校通信制課程に転入してきました。

この学校で過ごした2年半。思えばいろいろなことがありました。

一年生、二年生の時、担任は大沼先生でした。
クラスはというと、私からみた感じではありますが、全体的には男女の間に見えない壁があり、お互いの存在を認識はしているけれど必要以上に関わらないというような感じだったかなと思います。なんだか少しもの足りない感じではありますが、それはそれで穏やかな時が流れていたように思います。

三年生になってからは一年生、二年生の頃の比じゃないくらい色々なことがありました。まず教室の場所が変わり、担任が梅津先生に変わりました。
キャンプでは他の子たちが焼肉をする中、豚丼とホットケーキを作ったりしました。同じ班だった人はわかると思いますが、なぜか買ったチョコソースが行方不明になってそのまま帰ってきましたよね。
友人と寄り道をして帰ることも覚えました。その延長的な感じで、学校から札幌駅まで遠回りをしながら約17キロを6時間かけて歩いたりもしました。工藤さんと泉さんと、3人で話しながら歩いたら、6時間なんて、17キロなんてあっという間でした。その後3日間は足が小鹿のようになり、先生には強歩遠足だねなんて言われました。
三年生にして初めて全日制課程の学校祭に参加してみたり、通信制課程のTシャツをデザインしてみたり。
できないと思っていた部活までさせてもらえました。全日制の吹奏楽部に加わり、中学二年間担当していた打楽器を下手なりにも一生懸命担当しました。
放課後職員室や教室に残って駄弁って、後輩にも同学年にも顔見知りが増えました。ずっと同じ教室にいたのに、三年生になってから急激に話すようになった人もできました。
この一年は本当に激動の年で、楽しいことだけでなく悲しいことや辛いこともありました。その分学んだことも多かった一年だったと思います。まだまだ話したいことはありますが思い出話はこの辺で終わりにしたいと思います。

私は、今までやりたくても出来なかったことをこの学校ですることができました。
私は小中学校とこういった場で挨拶をしたい願望がありつつも、他に適任がいたり…。
部活も中学校二年生いっぱいで辞めてしまい、二度とできるとは思っていませんでした。

目立ちたがりを隠していた私を見抜いてなのかよくわかりませんが、先生方は色々なことに挑戦させてくれました。
タイミングが良かったというだけなのかもしれません。ただたまたまそこに私がいただけなのかもしれません。
それでも私は声をかけてもらえてよかったです。

先生方にはたくさんお世話になりました。ありがとうございました。

在校生のみなさん。
私が高校で過ごした三年間は、思えばあっという間でした。ありきたりな言葉になりますが、登校日の一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。また、レポートは計画的に消費した方が絶対にいいです、絶対に…。

そして、時に友人と意見が食い違って喧嘩になったり、悲しい気持ちになることもあると思います。これは私がこの三年間で学んだことで、自分にも言えることなのですが、自分の言葉や行動に責任を持つこと、そして人伝えの言葉に振り回されないでほしいです。自分でまっすぐに話してみて、確かなものをもとに考えてほしいです。

それでもきっと自分たちの力ではどうにもならない壁に阻まれることもあると思います。そんな時は先生や周りの大人に相談しましょう。そして、周りの大人や先生は、よく生徒や子供の言葉に耳を傾けて、今まで以上に力になってあげてください。

これから私たちはそれぞれの道へと進みます。
様々な事情を抱えながら今日まで生きてきた私達をこの先待っているのは、もしかしたら今まで以上につらい茨の道かもしれません。
それでも私はこう言いたいです。
誰が何をどうしてきたかはそれぞれだとは思いますが、これまであった辛いことや悲しいことはきっとプロローグに違いない、と。本編はこれからです。きっとハッピーエンドにできると信じています。
私たちはこれから、広い社会へと出ていきます。「環境が変わる」。それはとても大変なことで、きっと辛くなることもいっぱいあるけれど、その分、楽しみもきっと増えていくんだと思います。
時に立ち止まって振り返ることもあっていいと思います。
私たちは完璧ではありません。絶対に間違うことはあります。それは私たち子供に限らず、大人だって同じように悩み、苦労し、間違うことがあるのだというのは18年生きてようやくわかりました。時に休みながら、自分のペースで歩いていけたらいいですよね。

これからの未来に正直不安はあります。それでも卒業をする私達が、これを見ている皆さんが、希望を持ってこの先の人生、少しだけでも前に進める言葉を残せていたらいいなと思います。

長くなりました。拙い文章ではありましたが、これを卒業生代表の挨拶とさせていただきます。
三年間、本当にありがとうございました。

2020年3月7日
                                 卒業生代表 伊賀千沙都

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